2023年3月6日月曜日

闘病日記(術後闘病から退院編)

2月7日朝から始まった手術は腫瘍除去手術から再建手術と12時間に渡る大手術と直後の術後回復HCU滞在を経て、ようやく病棟個室に搬送されました。

7本のチューブが体から引き出され、心電図のセンサーが張めぐされ、再建手術の為犠牲になった左足はギブスで固定されてしまって身動きはできず、おまけに気管切開によって言葉を失い完全に植物人間状態に陥ていました。

数日がそうした状態で続きました。献身的に尽くしてくれる看護師たちのおかげと、日頃から鍛えていた体力のおかげもあって、驚くほどの回復力で立ち直る事ができました。
手術から1週間で個室から一般室に移動して、それまでの鼻腔からの栄養剤注入から口径からの流動食に変わりました。
しかし、三分粥はともかくドロドロの副菜には正体も判らずマズくてとても完食できるものではありませんでした。
術後2週間ほどしてようやく五分粥にグレードアップして、副菜も固形物になって人並みの食事になってきました。
何とか咀嚼と嚥下はできるのですが、患部に別組織が移植されている事や手術の影響で神経が集中している唇が麻痺していて、十分に口を開ける事ができず、液体ものは唇で受け止められないのでティッシュペーパーで受け止めながらの食事になってしまいました。患部が安定すれば普通に食べれそうですが、回復は長期戦になりそうです。
術後の変化はそれだけに留まらず、手術直後は各種点滴で寝れたのですが数日してから不眠とせん妄に苦しめられる事になってしまいました。毎晩2時間程しか睡眠が得られず、無意識の行動で看護の要注意人物にもなってしまいました。導眠剤も数回飲んで対応してみましたが、常習性を危惧してその後は飲まずに対応したので、結局は退院まで不眠に苦しむ事になりました。
そして、左足が不自由ですが、何とか歩行はできるにもかかわらず、単独行動は禁止され、トイレにいくにも看護師を呼んで見守ってもらうなど制限を受けてしまったので、終日ベットに隔離された生活も相当の負担でした。
入院から1ヶ月後の3月1日に主治医からの退院許可が出て、隔離生活から解放されました。
今回の闘病にあたっては、元気ママをはじめ、次男君の積極的な協力や遠方に居る長男君も長期の有給休暇を取って駆けつけてくれました。不幸な病気でしたが、家族の結束を感じたし、二人の息子の成長を感じた出来事だったと思います。
退院しても継続した外来診療は続きますが、入院で消耗した体力を回復させながら普段の生活に戻っていきたいと思います。
 

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